高齢の親が夜中にトイレへ行くとき、廊下が暗くて転ばないか心配になったり、電気のスイッチを探すのに時間がかかったりすることはありませんか。
高齢者の夜間トイレでは、寝室からトイレまでの移動を安全にするために照明が欠かせませんが、明るければ明るいほどよいというわけではなく、寝起きの目に強い光が入ることでまぶしさを感じたり、眠りに戻りにくくなったりする場合があります。
特に夜間は、起き上がった直後のふらつき、視力の変化、廊下の段差、床に置かれた物など、複数の要因が重なって転倒につながる可能性があるため、寝室だけでなくトイレまでの通り道全体を考えた明かりの配置が重要です。
そのため、足元灯や人感センサーライト、常夜灯などを使い分けながら、ベッドから立ち上がる場所、廊下、トイレの入口、便器の周辺を無理なく見渡せる環境に整えることが大切です。
高齢者が夜のトイレで使う電気について、適切な明るさの考え方、照明器具の選び方、設置場所、電気代、安全上の注意点、家族が確認したいポイントまで整理し、毎晩安心してトイレへ行ける住環境づくりに役立つ方法を紹介します。
高齢者の夜間トイレに適した電気のつけ方
高齢者が夜中にトイレへ行く際には、寝室からトイレまでの移動経路に必要な明るさを確保し、暗い場所でスイッチを探さなくても歩ける状態を整えることが基本です。
おすすめの考え方は、寝室ではまぶしすぎない明かりを使い、廊下では足元や段差を確認できる照明を配置し、トイレ内では便器や手すりの位置が分かる明るさを確保するというものです。
ただし、照明器具の種類によって点灯方法や照らせる範囲が異なり、本人の視力や歩行能力によって必要な明るさも変わるため、実際の夜間の動作を確認しながら調整することが大切です。
ここでは、足元灯の設置からセンサーライトの活用まで、高齢者の夜間トイレを安全にするための九つの方法を紹介します。
寝室に足元灯を設置する
高齢者の夜間トイレでは、最初に寝室のベッドや布団から立ち上がる場所へ足元灯を設置し、床の状態を確認できるようにすることが重要です。
寝起きは周囲の暗さに目が慣れていなかったり、身体が十分に目覚めていなかったりするため、足元が見えない状態で急に立ち上がると、敷物や家具へ足を引っかける可能性があります。
例えばベッドの横に小さな照明を設置しておけば、夜中に目が覚めたときにも床の位置や履物の場所を確認しやすくなり、天井の照明をいきなり点灯する必要を減らせます。
足元灯を選ぶ際には、光が直接目に入りにくい構造で、ベッドから降りる場所と歩き始める方向を照らせる製品を選ぶことが大切です。
- ベッドの横を照らせる
- 光源が直接目に入りにくい
- 足元の障害物が見える
- 通行の邪魔にならない
- 安定して設置できる
ただし、床へ置くタイプの照明は本体や電源コードがつまずきの原因になることがあるため、コンセントに直接取り付けるタイプや壁面へ固定できるタイプなども検討しましょう。
設置後には本人が実際にベッドから起き上がり、床の段差や履物が見えるか、光がまぶしすぎないかを確認し、必要に応じて位置を調整することが重要です。
廊下に人感センサーライトを使う
寝室からトイレまでの廊下には、人の動きを検知して自動で点灯する人感センサーライトを設置すると、暗い中でスイッチを探す負担を減らせる場合があります。
高齢者の中には手指の動きが不自由な人や、寝起きに壁のスイッチの位置を見つけにくい人もいるため、歩き始めると自動で点灯する仕組みは便利です。
例えば寝室の扉を開けたときに廊下の照明が点灯すれば、トイレまでの方向を確認しやすくなり、途中にある段差や曲がり角にも気づきやすくなります。
ただし、人感センサーは製品ごとに検知範囲や感度が異なり、設置する向きによっては本人が歩き始めても反応しない場合があるため、実際の移動経路で点灯するか試すことが重要です。
| 確認項目 | 望ましい状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 検知範囲 | 歩き始める前に点灯 | 設置角度を確認 |
| 点灯時間 | 通過まで明るさを維持 | 早すぎる消灯を避ける |
| 明るさ | 床や段差が見える | まぶしさに注意 |
| 設置方法 | 通路をふさがない | コードの処理 |
また、歩行速度がゆっくりな人では、点灯時間が短いと廊下の途中で消灯してしまうことがあるため、消灯までの時間を調整できる製品が向いている場合があります。
センサーライトを設置した後は、夜間と同じ暗さで寝室からトイレまで歩く動作を確認し、途中で暗くなる場所がないか確かめましょう。
トイレの入口を照らす
高齢者が夜中にトイレへ行く際には、廊下だけでなくトイレの入口を見つけやすくする照明も重要です。
例えば寝室からトイレまでの廊下が暗い住宅では、トイレのドアや取っ手の位置が分かりにくく、手探りで壁やドアを探すことがあります。
このような場合には、トイレの入口付近に小さな照明を設置することで、ドアの位置や開く方向を確認しやすくなります。
また、トイレの前に段差がある住宅では、入口付近を照らすだけでなく、段差の高さや床の境目が分かるように光を当てることが大切です。
- ドアの位置が分かる
- 取っ手を見つけやすい
- 入口の段差を照らす
- 開閉時にまぶしくない
- 廊下との明るさの差が小さい
ただし、トイレの入口だけが極端に明るいと、暗い廊下との明るさの差が大きくなり、かえって周囲が見えにくく感じる場合があります。
入口の照明は廊下の足元灯と組み合わせ、寝室からトイレまで明るさが急激に変化しないように整えるとよいでしょう。
トイレ内は必要な明るさを確保する
高齢者が夜間にトイレを使用する際には、便器や手すり、床の状態を確認できる程度の明るさを確保することが重要です。
トイレの中が暗すぎると、便座の位置が分かりにくくなったり、方向転換するときに壁や設備との距離を判断しにくくなったりする可能性があります。
一方で、夜中に強い照明を突然点灯すると、寝起きの目にはまぶしく感じられ、眠りに戻るまで時間がかかる場合もあります。
そのため、夜間は弱めの照明で足元と便器の位置を確認できるようにし、掃除や介助などで詳しく見る必要があるときには通常の照明も使える構成が便利です。
| 照らす場所 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 床 | 障害物や濡れ |
| 便器周辺 | 座る位置 |
| 手すり | 握る場所 |
| ドア付近 | 出入りの方向 |
| 操作パネル | 必要なボタン |
ただし、夜間照明を弱くしすぎると視力の低下している人には十分な明るさが得られない場合があるため、本人が実際に便器や手すりを見分けられるか確認する必要があります。
必要な明るさには個人差があるため、照明の強さを調整できる製品や、通常照明と夜間照明を使い分けられる設備を検討しましょう。
まぶしさを抑えた照明を選ぶ
夜間トイレの照明を選ぶ際には、明るさだけでなく、光源が直接目に入らないことも重要です。
高齢者では強い光をまぶしく感じやすくなる場合があり、寝室から暗い廊下へ出た直後に強い照明が目に入ると、周囲の物が見えにくく感じることがあります。
例えば床に近い位置へ設置した照明でも、光源がむき出しになっていると、立った姿勢や座った姿勢によってはまぶしく感じる場合があります。
そのため、光が壁や床へ広がる構造の照明や、カバー付きの足元灯などを選び、歩く方向から光源が直接見えにくい位置へ設置することが大切です。
- 光源が直接見えにくい
- 床をやわらかく照らす
- 明るさを調整できる
- 強い反射が起きにくい
- 寝室へ光が入りすぎない
ただし、まぶしさを避けるために照明を暗くしすぎると、段差や障害物を見落とす可能性があるため、安全に歩ける明るさとのバランスが重要です。
本人に実際の夜間照明を見てもらい、まぶしくないか、足元が確認できるか、トイレの方向が分かるかを確かめながら調整しましょう。
常夜灯を活用する
夜中にトイレへ行く回数が多い高齢者には、寝室や廊下に常夜灯を設置し、必要な場所を弱い光で照らし続ける方法があります。
常夜灯は夜間も点灯しているため、人感センサーが反応するまで暗い状態になることがなく、寝起きにすぐ足元を確認しやすいという利点があります。
例えばベッドからトイレまでの距離が短い住宅では、寝室の足元と廊下の一部を常夜灯で照らしておけば、毎回スイッチを操作する負担を減らせる可能性があります。
ただし、常夜灯だけではトイレ内の便器や手すりが十分に見えない場合もあるため、必要に応じて別の照明と組み合わせることが大切です。
| 照明方式 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 常夜灯 | 弱い光で点灯し続ける | 寝室や短い廊下 |
| 人感センサー | 動きを検知して点灯 | 廊下や入口 |
| 手動スイッチ | 必要なときに操作 | 通常のトイレ照明 |
| 調光式照明 | 明るさを変更できる | 夜間と日中の使い分け |
常夜灯を選ぶ際には、光が寝ている本人の顔へ直接当たらないことや、家族の睡眠を妨げない位置に設置できることも確認しましょう。
また、夜間に常時点灯する設備であるため、消費電力や発熱、製品の使用条件を確認し、安全に使えるものを選ぶことが重要です。
スイッチの位置を見直す
高齢者が夜中にトイレの電気をつけにくい場合には、照明の明るさだけでなく、スイッチの位置や操作方法を見直すことも大切です。
例えばトイレのスイッチが廊下の高い位置にある場合や、家具の陰になっている場合には、寝起きの状態で探すことが難しくなることがあります。
また、指先の力が弱い人では、小さなスイッチや押す力が必要なスイッチを操作しにくい場合があります。
そのため、本人が自然に手を伸ばせる位置にスイッチがあるか、暗い場所でも見つけられるか、軽い力で操作できるかを確認することが重要です。
- 手が届く高さにある
- 暗い場所でも見つけやすい
- 軽い力で押せる
- 家具で隠れていない
- 歩き始める前に操作できる
ただし、壁のスイッチを移設したり、配線を変更したりする工事には資格が必要になる場合があるため、家族が自己判断で電気配線を変更しないようにしましょう。
工事が難しい場合には、人感センサーライトやコンセント式の足元灯などを活用し、暗い中でスイッチを探す必要を減らす方法も検討できます。
照明の消し忘れを防ぐ
高齢者が夜間トイレの電気を消し忘れることが多い場合には、自動で消灯する照明や人感センサー付きの設備を活用する方法があります。
夜中にトイレへ行った後は眠気が残っていることがあり、スイッチを消さずに寝室へ戻ってしまう場合があります。
人感センサーライトなら一定時間後に自動で消灯するため、毎回スイッチを操作する負担を減らせる可能性があります。
ただし、トイレの中で長く座っているときに動きが少なくなると、センサーが人を検知できず、途中で照明が消えてしまう製品もあるため注意が必要です。
| 照明方式 | 消し忘れ対策 | 注意点 |
|---|---|---|
| 人感センサー式 | 自動消灯 | 静止時の消灯 |
| タイマー式 | 設定時間で消灯 | 使用時間との調整 |
| 常夜灯 | 消灯操作が不要 | 常時点灯する |
| 手動式 | 本人が操作 | 消し忘れが起こる |
特に歩行がゆっくりな人やトイレの使用時間が長い人では、点灯時間を長めに設定できる製品や、静止中も検知しやすい製品が向いている場合があります。
設置後には実際にトイレを使用する時間を想定し、途中で照明が消えないか、出た後に安全に廊下へ戻れるかを確認しましょう。
停電時の明かりを備える
高齢者の夜間トイレでは、普段の照明だけでなく、停電した場合にも安全に移動できるように備えておくことが大切です。
例えば台風や地震などで夜間に停電すると、常夜灯やコンセント式のセンサーライトが使えなくなり、寝室からトイレまでの通路が急に暗くなることがあります。
そのため、電池式のライトや停電時に自動点灯する非常灯などを準備し、本人が使いやすい場所へ設置しておくと安心です。
また、懐中電灯を用意する場合には、暗い中でも手探りで見つけられる位置に置き、電池切れがないか定期的に確認することが重要です。
- 電池式の足元灯
- 停電時に点灯する非常灯
- 枕元の懐中電灯
- 予備電池
- 家族との連絡手段
ただし、手持ちの懐中電灯では片手がふさがるため、杖や手すりを使って歩く人には負担になる場合があります。
停電時の備えは照明だけでなく、本人が安全に歩ける動線や家族へ連絡できる方法も合わせて考え、普段から使い方を確認しておきましょう。
夜間トイレの照明が必要な理由を知ろう
高齢者の夜間トイレで照明が重要なのは、暗い場所で足元が見えにくくなることに加えて、寝起きのふらつきや身体機能の変化が転倒につながる可能性があるためです。
消費者庁も高齢者の家庭内転倒について注意を呼びかけており、寝起きや夜間のトイレでベッドから起き上がるとき、体勢を変えるときには慎重に行動することを勧めています。
また、視力の低下や明るさへの順応の変化によって、若い人には十分に見える場所でも高齢者には暗く感じられる場合があるため、家族の感覚だけで照明を決めないことが大切です。
ここでは、夜間の転倒、視覚の変化、睡眠への影響という三つの観点から、照明の必要性を整理します。
寝起きは転倒しやすい
高齢者が夜中にトイレへ行く際には、ベッドから起き上がる動作や歩き始める動作でバランスを崩す可能性があるため、照明を確保することが重要です。
寝起きは身体が十分に目覚めていないことがあり、急に立ち上がるとふらついたり、足元の障害物に気づきにくくなったりする場合があります。
例えばベッドの横に小さな敷物がある住宅では、暗いまま歩き始めると敷物の端へ足を引っかけることがあり、転倒のきっかけになる可能性があります。
消費者庁は高齢者の転倒事故に関する注意喚起で、寝起きや夜間のトイレで体勢を変えるときに慎重に行動することを勧めています。
- ベッドからの立ち上がり
- 歩き始めのふらつき
- 敷物へのつまずき
- 廊下の段差
- トイレ内での方向転換
ただし、照明を明るくするだけで転倒を完全に防げるわけではなく、床に置かれた物や滑りやすい敷物、手すりの不足なども見直す必要があります。
夜間にふらつきが強い場合や転倒を繰り返している場合には、医療機関や介護の専門職へ相談し、身体の状態も含めて確認しましょう。
暗さに目が慣れるまで時間がかかる
高齢者では加齢に伴う視覚の変化によって、明るい場所から暗い場所へ移動したときに周囲が見えにくくなる場合があります。
例えば寝室の天井照明を消してすぐ廊下へ出ると、床や壁の境目が分かりにくくなり、段差や家具の位置を判断しにくくなることがあります。
また、トイレの照明だけが極端に明るい場合には、廊下へ戻ったときに暗さを強く感じる可能性があるため、寝室からトイレまでの明るさの差を小さくする工夫が役立ちます。
そのため、足元灯や間接照明を組み合わせ、歩く場所が急に真っ暗にならないようにすることが大切です。
| 場所 | 照明の役割 |
|---|---|
| 寝室 | 起き上がる場所を確認 |
| 廊下 | 足元と進行方向を確認 |
| トイレ入口 | ドアと段差を確認 |
| トイレ内 | 便器と手すりを確認 |
ただし、必要な明るさには個人差があり、白内障など目の状態によっても見え方が異なるため、一般的な目安だけで判断しないことが重要です。
本人が夜間にどの場所を見えにくいと感じるかを確認し、実際の動作に合わせて照明を調整しましょう。
強い光は睡眠を妨げることがある
夜間トイレの照明では、安全に歩ける明るさを確保する一方で、必要以上に強い光を浴びないようにすることも大切です。
夜中に天井の明るい照明を突然点灯すると、まぶしさを感じたり、目が覚めてしまったりすることがあり、トイレから戻った後に眠りにくくなる場合があります。
そのため、寝室や廊下では足元を中心に照らし、トイレ内では便器や手すりが見える範囲で明るさを調整する方法が考えられます。
照明の色についても、落ち着いた色味の光を好む人がいますが、色だけで安全性や睡眠への影響が決まるわけではなく、光の強さや照らす方向も重要です。
- 必要以上に明るくしない
- 光源を直接見ない配置にする
- 寝室へ強い光を入れない
- 足元を優先して照らす
- 本人の見え方を確認する
ただし、睡眠への影響を気にするあまり暗くしすぎると、転倒や便器への座り間違いにつながる可能性があるため、安全性を優先する必要があります。
本人がまぶしさを感じず、床や設備を十分に見分けられる明るさを探し、必要に応じて調光機能のある照明を活用しましょう。
夜間トイレに使う照明器具を比較しよう
高齢者の夜間トイレに使う照明器具には、コンセント式の足元灯、人感センサーライト、電池式のライト、常夜灯付きの照明など、さまざまな種類があります。
それぞれ点灯方法や設置のしやすさ、電源の確保、消灯の仕組みが異なるため、単純に明るさや価格だけで選ぶと使いにくい場合があります。
例えば寝室では常夜灯が便利でも、長い廊下では人感センサーライトのほうが使いやすい場合があり、停電への備えには電池式の照明が役立ちます。
ここでは、主な照明器具の特徴と選び方を整理します。
コンセント式の足元灯を選ぶ
コンセント式の足元灯は、壁のコンセントへ差し込んで使用する照明であり、床へ置く必要がないため、夜間の通路をすっきりさせやすいという特徴があります。
例えば寝室のベッド横や廊下の壁際にコンセントがある場合には、足元灯を設置することで、床の状態や進行方向を確認しやすくなる可能性があります。
また、製品によっては暗くなると自動点灯する明暗センサー付きのものがあり、毎晩スイッチを操作しなくても使える場合があります。
ただし、コンセントの位置が家具の陰にある場合や、照明が足元を十分に照らせない位置にある場合には、期待した効果が得られないことがあります。
| 確認項目 | 選び方のポイント |
|---|---|
| 電源 | コンセントの位置 |
| 点灯方式 | 常時点灯か自動点灯か |
| 明るさ | 足元を確認できる |
| 光の向き | まぶしくない |
| 本体の形状 | 通行の邪魔にならない |
延長コードを使って設置すると、コードが床を横切り、かえってつまずきの原因になる可能性があるため、できるだけ安全な位置のコンセントを利用しましょう。
また、コンセント式の照明は停電時に使用できない場合があるため、必要に応じて電池式の非常灯も準備しておくことが大切です。
人感センサーライトを選ぶ
人感センサーライトは、人の動きを検知して自動で点灯するため、夜中にスイッチを探すことが難しい高齢者に向いている場合があります。
例えば寝室から廊下へ出たときに照明が点灯するように設置すれば、暗い場所を手探りで歩く必要を減らせます。
また、一定時間後に自動で消灯する製品なら、電気の消し忘れを減らすことも期待できます。
ただし、センサーの検知範囲や点灯時間によって使いやすさが変わるため、歩く速度が遅い人では途中で消灯しないかを確認する必要があります。
- 検知範囲が広い
- 点灯時間を調整できる
- 暗いときだけ点灯する
- まぶしすぎない
- 設置位置を調整しやすい
また、トイレ内で長く座っている場合には動きが少なくなり、センサーが反応せずに照明が消える可能性があるため、トイレ用として選ぶ場合には静止時の検知性能も重要です。
購入前には製品の仕様を確認し、設置後には本人が普段の速度で移動したときに問題なく点灯するか試しましょう。
電池式のライトを選ぶ
コンセントが近くにない場所や停電時への備えには、電池式のライトが役立つ場合があります。
例えば廊下の途中にコンセントがない住宅では、電池式のセンサーライトを壁や家具の安全な位置へ設置することで、必要な場所を照らしやすくなります。
また、停電時にも使える製品なら、夜中に突然電気が使えなくなった場合の備えとしても役立ちます。
ただし、電池式のライトは電池が消耗すると明るさが弱くなったり、点灯しなくなったりするため、定期的な点検が欠かせません。
| 確認項目 | 注意点 |
|---|---|
| 電池の種類 | 交換しやすさ |
| 点灯時間 | 使用頻度との関係 |
| 固定方法 | 落下しにくいか |
| 明るさ | 足元が見えるか |
| 交換時期 | 定期的な確認 |
粘着テープで固定する製品では、壁材との相性や経年劣化によって本体が落下する可能性があるため、取り付け方法を確認することが重要です。
家族が定期的に電池の状態や点灯動作を確認し、必要なときに確実に使える状態を保ちましょう。
夜間トイレの安全対策を整えよう
高齢者の夜間トイレでは、照明を設置するだけでなく、寝室からトイレまでの通路を安全に歩ける状態へ整えることが重要です。
床に物が置かれていたり、敷物がめくれていたりすると、足元が明るくてもつまずく可能性があり、照明だけでは転倒を十分に防げません。
また、トイレ内では方向転換や立ち座りの動作が必要になるため、便器周辺の手すりや床の状態、室内の温度にも注意する必要があります。
ここでは、床の整理、手すりの設置、夜間の体調変化への対応について紹介します。
通路の障害物を減らす
高齢者が夜中にトイレへ行く通路では、照明を確保すると同時に、床に置かれた物やつまずきやすい敷物を減らすことが重要です。
例えば寝室の床に衣類やバッグが置かれていると、夜間に足元が見えにくい状態で歩いた際に引っかかる可能性があります。
また、廊下に延長コードが通っている場合には、足元灯を設置したことによって新たな転倒の原因を作ってしまうことも考えられます。
そのため、照明器具を設置する際には、本体や電源コードが通路をふさがないことを確認し、歩く場所をできるだけすっきりさせることが大切です。
- 床の衣類や荷物
- めくれた敷物
- 延長コード
- 家具の出っ張り
- 滑りやすい床面
消費者庁も高齢者の転倒予防として、床に物を置かないことや電源コードを通り道に配置しないことなどを勧めています。
夜間に照明をつけた状態で寝室からトイレまで歩き、足元に引っかかる物がないか家族と一緒に確認しましょう。
手すりの位置を確認する
夜間トイレで転倒を防ぐためには、照明だけでなく、必要な場所に手すりが設置されているかを確認することも大切です。
特に高齢者はトイレの中で身体の向きを変えたり、便座から立ち上がったりする際にバランスを崩すことがあるため、身体を支えられる設備が役立つ場合があります。
例えば便座の横に適切な手すりがあれば、立ち座りの際に身体を支えやすくなり、照明によって手すりの位置が見えれば夜間にも利用しやすくなります。
ただし、手すりは本人の身体機能やトイレの広さによって適切な位置が異なるため、単に取り付ければよいわけではありません。
| 場所 | 確認する点 |
|---|---|
| トイレ入口 | 出入りの安定性 |
| 便座の横 | 立ち座りの補助 |
| 便器の前 | 方向転換のしやすさ |
| 廊下 | 歩行時の支え |
また、照明の位置によって手すりの影が強く出る場合には、握る場所が見えにくくなる可能性があるため、光の当たり方も確認することが重要です。
手すりの設置を検討する場合には、ケアマネジャーや住宅改修の専門職へ相談し、本人の動作に合った位置を選びましょう。
夜間のふらつきに注意する
高齢者が夜中にトイレへ行く際には、照明が十分でも、起き上がった直後のふらつきや体調の変化によって転倒する可能性があります。
例えば急に立ち上がるとめまいを感じる人では、暗さだけでなく、血圧の変化や薬の影響などが関係している場合があります。
そのため、ベッドから起き上がる際には急いで立たず、身体の状態を確認しながら動くことが大切です。
また、夜間のトイレ回数が増えた場合には、睡眠の状態や水分摂取、服薬状況、病気などが関係していることもあるため、照明だけで解決しようとしないことが重要です。
- 立ち上がるとめまいがする
- 夜間に何度も転びそうになる
- 歩行が急に不安定になった
- トイレの回数が急に増えた
- 強い眠気やふらつきがある
ただし、夜間の排尿回数を減らすために自己判断で水分を極端に制限すると、脱水などの問題につながる可能性があるため注意が必要です。
夜間のふらつきや頻尿が続く場合には、医療機関へ相談し、身体の状態や服薬内容も含めて確認しましょう。
夜間トイレの電気を整えて安心して暮らそう
高齢者の夜間トイレでは、寝室からトイレまでの移動経路に必要な明るさを確保し、暗い場所でスイッチを探さなくても歩ける環境を整えることが重要です。
寝室ではベッドから立ち上がる場所を照らす足元灯、廊下では自動点灯する人感センサーライト、トイレ内では便器や手すりの位置が分かる照明を組み合わせることで、夜間の移動をしやすくできる場合があります。
ただし、明るさを強くしすぎるとまぶしさを感じたり、眠りに戻りにくくなったりすることがあるため、本人が足元を確認できる範囲で光の強さや向きを調整し、寝室からトイレまでの明るさの差を小さくすることが大切です。
また、照明を設置しても床に物が置かれていたり、延長コードが通路を横切っていたりすると転倒につながる可能性があるため、床の整理や手すりの確認、滑りやすい場所の改善も合わせて行いましょう。
家族が照明を選ぶ際には、本人の視力や歩行速度、夜間のトイレ回数、住宅の間取りを考慮し、実際の夜間の動作を確認しながら設置場所を決めることで、安心してトイレへ行ける住環境を整えやすくなります。

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