高齢者がインターホンに気づかないときの対策|音・光・機器を見直そう

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高齢者がインターホンを聞こえないことが増えると、宅配便を受け取れない、訪ねてきた家族に気づかない、玄関前で何度も呼ばれてしまうなど、日常生活の小さな不便が重なります。

家族から見ると「音量をもっと大きくすればよい」と考えやすいものの、高齢者の聞こえ方には個人差があり、単純に大音量へ設定しても気づきにくかったり、テレビを見ているときや別室にいると聞き逃したりすることがあります。

厚生労働省は、加齢に伴う難聴に気づく日常生活上のポイントとして、テレビの音量が以前より大きくなることに加え、インターホンやリモコン、電子レンジなどの電子音が聞こえにくくなることも挙げているため、インターホンだけの問題と決めつけないことも大切です。

対策には、現在のインターホンの呼出音量や音色を見直す、本人が過ごす場所の近くへワイヤレス子機を置く、光の点滅で知らせる補助機器を追加する、スマートフォン連携に対応したテレビドアホンを利用するなど複数の方法があります。

ここでは、高齢者がインターホンを聞こえないときに最初に試したい対策から、光るチャイムやワイヤレス子機の使い方、買い替える際のポイント、来客へ気づきにくくなったときに確認したい聞こえの変化まで、本人の生活に合わせて来客を把握しやすくする方法を紹介します。

高齢者がインターホンを聞こえないときの対策

高齢者がインターホンを聞こえない場合には、いきなり新しい機種へ交換するのではなく、現在の呼出音量、本人が普段いる場所、聞き取りやすい音の種類などを確認することから始めましょう。

親機の近くなら聞こえる人と、最大音量でも気づかない人では適した方法が異なり、別室にいるときだけ聞き逃すのであればワイヤレス子機の追加で解決できる可能性もあります。

一方で音だけでは十分に気づけない場合は、光の点滅など視覚的な通知を組み合わせることで、聴力だけに頼らない来客通知を作れます。

本人が毎日使う設備なので、機能の多さより「鳴ったことへ気づける」「誰が来たか確認できる」「簡単に応答できる」という一連の動作を無理なく行えることを優先しましょう。

呼出音量を見直す

インターホンの音を聞き逃すようになったときに最初に確認したいのが、現在の親機で呼出音量を変更できるかという点です。

インターホンは機種によって呼出音量を複数段階から設定できるため、購入時の設定のまま長期間使っている家庭では、音量を上げるだけで本人が気づきやすくなる場合があります。

ただし本人が聞こえにくいからと最大音量へ設定すれば必ず解決するわけではなく、音の高さによって聞き取りやすさが異なる場合や、別室では音そのものが届きにくい場合もあります。

まず家族が玄関子機を押し、本人には普段過ごしているソファ、食卓、寝室などにいてもらい、どの場所なら気づけるのかを実際の生活環境で確認しましょう。

  • 現在の音量設定
  • 最大音量で聞こえるか
  • 普段の居場所で気づくか
  • テレビ使用中も気づくか
  • 寝室でも聞こえるか
  • 音の意味を認識できるか

近くなら問題なく聞こえるのに離れると聞こえないのであれば、必要以上に親機の音を大きくするより、本人の近くへ子機や補助チャイムを追加するほうが使いやすいことがあります。

音量設定の方法は機種によって異なるため、本体の型番を確認して取扱説明書を参照し、分からない場合はメーカーや販売店へ問い合わせると確実です。

聞き取りやすい音色を選ぶ

呼出音の音量を十分に上げても高齢者が気づかない場合には、音量だけでなく音色を変更できないか確認する価値があります。

加齢に伴う聞こえ方の変化には個人差があるため、家族には十分大きく感じる電子音でも本人には聞き取りにくく、別の音色へ変えると気づきやすくなることがあります。

複数の呼出音から選択できるインターホンなら、家族だけで「この音が大きいからよい」と決めず、本人にいくつか聞いてもらい、最も気づきやすい音を選びましょう。

電話、電子レンジ、玄関チャイムなど似た電子音が多い家庭では、インターホンだとすぐ分かる音へ変更することで、鳴っていることだけでなく「玄関に人が来た」という意味も判断しやすくなります。

確認点判断の目安
音量本人が気づける
音色聞き取りやすい
長さ気づく時間がある
ほかの家電音区別しやすい
テレビ使用時聞き逃しにくい
本人の反応来客だと判断できる

本人が音を聞いてもインターホンだと認識できない場合には、音色変更だけでなく、画面表示や光など視覚的な情報も組み合わせるほうが分かりやすくなります。

聞こえ方は家族が代わりに判断できないため、設定を変更した後は必ず本人の反応を確認してください。

ワイヤレス子機を近くに置く

リビングの親機付近ならインターホンを聞こえるものの、寝室や台所へ移動すると聞こえない場合には、ワイヤレスモニター子機を利用できる機種が便利です。

例えばパナソニックの対応するテレビドアホンには、ワイヤレスモニター子機を持ち運んで家の中で来客対応できる製品があり、対応シリーズでは必要に応じて子機を増設できるものもあります。

親機から大きな音を家中へ響かせるのではなく、本人が普段過ごす場所の近くで呼出音を鳴らせるため、距離が原因で聞こえにくい人には合理的な方法です。

子機に画面が付いていれば、呼出音へ気づいた後に玄関まで移動せず来訪者を確認できるため、歩行に時間がかかる高齢者にも使いやすくなります。

  • 寝室へ持ち運べる
  • 食卓の近くへ置ける
  • 来訪者を画面で確認できる
  • その場で応答できる
  • 対応機種なら増設できる
  • 親機まで移動しなくてよい

ただしワイヤレス子機には充電が必要で、決まった場所へ戻さないと必要なときに電池切れになる可能性があるため、充電台の定位置を決めることも大切です。

現在使用しているインターホンへ好きな子機を自由に追加できるわけではないため、増設する際は必ず親機の型番から対応する子機を確認しましょう。

光るチャイムを追加する

音量を大きくしてもインターホンへ気づきにくい高齢者には、呼び出しを光の点滅で知らせるフラッシュチャイムなどを追加する方法があります。

音だけに頼らず目で来客を確認できるため、耳が遠い人だけでなく、テレビを見ているときや周囲の生活音が大きいときにも気づくきっかけを増やせます。

現在は、既存のモニター付きインターホンの画面が点灯したことをセンサーで検知し、無線で別の受信機を光らせるタイプなど、インターホン本体を交換せず後付けできる製品もあります。

一方で製品によって検知方法や対応できるインターホンが異なるため、「光るチャイム」と書かれているだけで購入せず、現在の親機で使用できるかを確認する必要があります。

確認項目見るポイント
通知方法光・音を選べる
検知方法既存機器に対応する
設置場所本人から見える
通信方式必要な部屋まで届く
電源管理しやすい
増設複数室へ置けるか

フラッシュ受信機は本人の背後に置くと光っても気づけないため、食卓やテレビを見る位置、ベッドなど本人が長時間過ごす場所から視界へ入りやすい位置を選びましょう。

強い光が苦手な人もいるため、明るさや点滅方法を調整できる場合は本人と一緒に確認し、驚かず使える設定にすることが重要です。

別室にも通知を増やす

高齢者がインターホンを聞こえない原因が聴力だけではなく、親機と本人の距離にある場合には、家の中の複数箇所へ通知を増やす方法が有効です。

例えば日中はリビング、夜は寝室で過ごす人なら、一台の親機だけを最大音量にするより、それぞれの生活場所で音や光へ気づける環境を作るほうが現実的です。

二階建て住宅では一階の玄関付近で鳴るチャイムが二階まで届きにくいこともあるため、ワイヤレス子機や増設可能な受信機を利用すると来客を把握しやすくなります。

特に高齢者が歩行器や杖を使用している場合、インターホンが鳴るたびに急いで親機まで歩くこと自体が転倒につながる可能性があるため、応答場所を増やす意味もあります。

  • リビング
  • 寝室
  • 台所付近
  • 二階の居室
  • 普段使う椅子の近く
  • 家事をする場所

通知機器を増やしすぎると充電や電池交換などの管理も増えるため、本人が実際に長く過ごす場所を二つ程度確認して優先的に設置すると管理しやすくなります。

家全体へ大音量を響かせる方法だけでなく、本人の近くで知らせるという発想に変えることが、使いやすい環境作りにつながります。

モニター画面でも確認する

音が聞こえにくい高齢者には、テレビドアホンのモニター画面を来客へ気づくための視覚情報として活用する方法もあります。

玄関子機が押されたときに画面が点灯する機種であれば、親機を本人の視界へ入りやすい場所へ設置することで、音を聞き逃しても画面の変化へ気づける可能性があります。

また、呼び出しに気づいた後に玄関ドアをすぐ開けず、モニターで相手を確認してから応答できることは、高齢者の防犯を考えるうえでも重要です。

ただし画面が小さすぎたり親機が高い位置に設置されていたりすると、せっかくモニター付きでも本人が来訪者を確認しにくいため、画面サイズや設置位置も見直しましょう。

確認点使いやすい状態
画面本人が見やすい
設置位置無理なく近づける
映像来訪者を確認できる
応答ボタン押しやすい
表示文字や記号が分かる
夜間来訪者を確認しやすい

新しいテレビドアホンを選ぶ場合には、高機能であることより、本人が呼び出しに気づいた後で迷わず応答ボタンを押せるかを重視してください。

本人が機械操作を苦手としているなら、普段使わない機能は無理に覚えてもらわず、来客確認と応答に必要な操作だけを家族と一緒に練習すると分かりやすくなります。

スマートフォン連携を検討する

対応するテレビドアホンでは、無線LANなどを利用してスマートフォンと連携し、来客への対応に活用できる製品もあります。

本人が日常的にスマートフォンを持ち歩いている場合には、壁に固定された親機から離れていても手元の端末で通知へ気づける可能性があり、家の中で過ごす場所が頻繁に変わる人には便利です。

一方で高齢者本人がスマートフォンの通知を見分けられない、アプリ操作を覚えにくい、端末を持ち歩かない場合には、スマートフォン連携を導入しても十分に活用できません。

スマート機能を選ぶ際は「家族が便利そうだから」という理由だけでなく、本人が普段どの程度スマートフォンを使っているかを基準にしましょう。

  • 普段スマホを持ち歩く
  • 通知へ気づける
  • アプリを開ける
  • 通話操作ができる
  • 無線LAN環境がある
  • 家族が初期設定を手伝える

スマートフォン操作が難しい人には、専用のワイヤレス子機や光る受信機など、操作をほとんど必要としない方法のほうが使いやすいことがあります。

本人用と家族用で同じ方法に統一する必要はなく、本人は専用子機、家族はスマートフォン連携というように役割を分けることも検討できます。

玄関を開ける前に相手を確認する

インターホンを聞こえない問題を解決するときには、単に大きな音で来客へ気づけるようにするだけでなく、その後に安全に相手を確認できる仕組みまで考えることが大切です。

高齢者本人がチャイムへ気づいた瞬間に急いで玄関まで行き、そのままドアを開ける習慣があるなら、モニターや通話機能を使って先に相手を確認する流れへ変えると防犯面でも安心です。

宅配業者や家族など予定している来客であっても、玄関まで急いで歩く必要はなく、「まず画面を見る、必要なら通話する、それから玄関へ行く」という順番を決めておきましょう。

特に歩行が不安定な人では、インターホンへ気づけるようになった結果、急いで移動する回数が増える可能性もあるため、来客対応全体を安全にする視点が欠かせません。

順番行動
呼び出し音や光へ気づく
確認モニターを見る
応答室内から話す
判断相手と用件を確認
移動必要な場合だけ玄関へ行く
不審な場合無理にドアを開けない

本人が操作手順を覚えにくい場合には、親機の近くへ「先に画面を見る」など短い表示を付ける方法もあります。

聞こえの対策と防犯対策を別々に考えず、来客へ気づいてから対応を終えるまで安全に行える環境を目指しましょう。

インターホンが聞こえない原因を確認しよう

高齢者がインターホンを聞こえないときには、加齢による聞こえ方の変化だけでなく、親機との距離、テレビなど周囲の音、機器の設定や故障など複数の原因を考える必要があります。

厚生労働省は、加齢性難聴は年齢を重ねることで徐々に進行する聴力低下であり、65歳を超えると聞こえにくさを感じる人が増えると説明しています。

一方で、聞こえにくさには加齢以外の原因が隠れていることもあるため、「高齢だから聞こえなくて当然」と決めつけず、日常生活全体の変化を確認することが大切です。

ほかの音も聞こえるか確認する

インターホンだけを聞き逃すのか、電話、テレビ、電子レンジ、家族との会話なども聞こえにくくなっているのかを確認すると、機器側と本人側のどちらを見直すべきか判断しやすくなります。

厚生労働省も、テレビの音量が以前より大きくなったことや、インターホン、リモコン、電子レンジなどの電子音を聞き取りにくくなったことを加齢性難聴へ気づくポイントとして紹介しています。

家族との会話では問題がないように見えても、顔を見て話しているため口元や表情などの情報で補っており、電子音だけは聞き逃していることも考えられます。

  • テレビの音量が大きくなった
  • 電話の呼出音を逃す
  • 電子レンジの音を逃す
  • 会話を聞き返すことが増えた
  • 後ろからの声に気づかない
  • 複数人の会話を聞き取りにくい

インターホン以外でも聞こえにくさが増えている場合には、機器を大音量へする対策だけでなく、耳鼻咽喉科への相談も検討しましょう。

本人が「聞こえている」と話していても、テレビ音量や聞き返しの回数など、以前との生活上の変化を見ることが参考になります。

場所による違いを調べる

インターホンの親機の前では聞こえるのに寝室では聞こえない場合には、聴力だけでなく距離や間取りが大きく影響している可能性があります。

親機と寝室の間に複数のドアがある、二階で過ごす時間が長い、テレビや換気扇などの音が重なるといった環境では、親機の呼出音が本人まで十分に届かないことがあります。

家族が玄関子機を押し、本人には普段通り生活してもらい、リビング、台所、寝室など場所を変えて反応を確認すると対策が必要な場所を把握できます。

状況対策の方向
親機前なら聞こえる通知場所を増やす
寝室だけ聞こえない子機を検討する
二階で聞こえない増設機器を検討する
テレビ中だけ聞こえない光通知も利用する
どこでも聞こえない聞こえの確認も行う
音が鳴っていない機器を点検する

場所が原因なら親機だけを極端な大音量にする必要はなく、ワイヤレス子機やフラッシュ受信機を本人の近くへ置く方法が適しています。

夜間と日中で過ごす部屋が違う人では、一日の生活動線を確認して通知機器の置き場所を決めましょう。

機器の異常も確認する

以前は聞こえていたインターホンを突然聞き逃すようになった場合には、本人の聴力変化だけでなく、インターホン側の設定や故障も確認してください。

何らかの操作で呼出音量が小さくなっている、特定の時間帯だけ鳴らない設定になっている、スピーカーの音が小さいなど、機器側の問題で聞こえにくくなっている可能性があります。

まず家族が玄関子機を押して親機から正常に呼出音が鳴るかを確認し、音量設定や取扱説明書を見直しましょう。

  • 呼出音が鳴るか
  • 音量設定が変わっていないか
  • 音が極端に小さくないか
  • 画面が正常に点灯するか
  • 子機も鳴るか
  • エラー表示がないか

古い機種で音が不安定になっている場合には、自己判断で分解せず、メーカーや販売店、電気工事を扱う事業者などへ相談してください。

正常な音が鳴っていることを確認してから本人の聞こえ方を調べると、原因を切り分けやすくなります。

光や子機を追加するときは生活場所に合わせよう

高齢者向けのインターホン対策では、単に大音量の商品を選ぶより、本人が普段どこで過ごし、どの方法なら呼び出しへ自然に気づけるかを考えることが重要です。

音を聞き取りにくい人には光が役立つ一方、光る受信機が本人の視界へ入らなければ意味がなく、ワイヤレス子機も充電台へ置いたまま別室で過ごしていれば十分に活用できません。

購入前に本人の一日の生活を確認し、リビング、寝室、台所など本当に通知が必要な場所を絞ってから機器を選びましょう。

光は見える場所へ置く

フラッシュチャイムなど光で来客を知らせる機器を使う場合には、受信機をどこへ置くかが使いやすさを大きく左右します。

テレビ台の横へ置いても本人がテレビに正対していて受信機が視界の外にあるなら、強く点滅しても気づかない可能性があります。

普段座る椅子から自然に見える位置、食卓から見える位置、ベッドから目へ入りやすい位置などを確認し、本人が首を大きく動かさなくても光を認識できる場所を選びます。

  • 普段の視界へ入る
  • 家具に隠れない
  • 昼間も気づける
  • 夜間にまぶしすぎない
  • 電源を確保しやすい
  • 歩行の邪魔にならない

複数の部屋で長時間過ごす人では、対応製品であれば受信機を増設する方法も検討できます。

設置後は家族が実際に玄関ボタンを押し、本人が普段の姿勢で気づくかを確認して位置を調整しましょう。

子機は操作の簡単さを優先する

ワイヤレスモニター子機を選ぶ場合には、画面の大きさや機能数だけでなく、本人が呼び出しへ応答するまでの操作が簡単かを確認してください。

高齢者本人にとっては、着信後に複数のボタンから通話ボタンを探す必要がある製品より、必要な操作が分かりやすい製品のほうが毎日使いやすい場合があります。

また、呼び出しへ気づいても画面の文字が小さくて見えない場合があるため、視力や手指の操作性も含めて確認することが大切です。

項目確認ポイント
画面来訪者を見やすい
通話ボタン見つけやすい
音量本人に合わせられる
重量持ちやすい
充電戻しやすい
操作覚えやすい

家族が初期設定を済ませ、本人には来客時に使う操作だけを覚えてもらうと、複雑な機能がある製品でも負担を抑えられます。

本人が子機を持ち歩く習慣を作りにくい場合は、無理に携帯してもらわず、長く過ごす場所の近くへ充電台ごと設置する方法もあります。

後付け機器は対応条件を確認する

現在のインターホンを交換せずに対策したい場合には、音や画面の点灯を検知して別のチャイムやライトへ知らせる後付け機器が選択肢になります。

工事不要で設置できる製品もありますが、モニター画面の点灯を検知するタイプ、音を検知するタイプ、専用の玄関ボタンを追加するタイプなど仕組みが異なります。

例えば画面の点灯を光センサーで検知する製品では、壁に設置されたモニター付き親機を対象としているなど製品ごとに条件があるため、購入前の対応確認が欠かせません。

  • 現在の機種に対応する
  • 検知方法を確認する
  • 工事の要否を確認する
  • 受信距離を確認する
  • 電池交換方法を確認する
  • 増設できるか確認する

賃貸住宅では壁への穴開けや既存設備の交換に制限があることもあるため、管理会社や大家への確認が必要な工事を自己判断で行わないようにしましょう。

本人の聞こえ方と住宅条件の両方を整理してから選ぶと、購入後に「設置できない」「光っても本人から見えない」といった失敗を防ぎやすくなります。

聞こえの変化にも目を向けよう

インターホンを聞こえないことは家電の設定で改善できる場合もありますが、以前は問題なく聞こえていた高齢者が複数の生活音を聞き取りにくくなっているなら、聞こえそのものを確認するきっかけにもなります。

厚生労働省によると、加齢性難聴は徐々に進行するため初期には本人自身が気づきにくいことがあり、テレビ音量の変化や電子音の聞き取りにくさなど周囲が気づく生活上の変化も重要です。

一方で耳垢や中耳炎など加齢性難聴以外の原因が見つかることもあるため、年齢だけで判断せず、聞こえにくさが生活へ影響している場合は耳鼻咽喉科への相談を検討しましょう。

テレビや会話の変化を見る

インターホンの聞き逃しが増えたら、家族はテレビの音量や普段の会話にも以前との違いがないか確認してみましょう。

本人がテレビを見るときだけ以前より大きな音量にする、家族の話を何度も聞き返す、後ろから話しかけても反応しないといった変化が重なっているなら、インターホンだけの問題ではない可能性があります。

厚生労働省は、加齢性難聴による聞こえにくさがコミュニケーションや危険察知などにも影響する可能性を示しているため、生活上の不便が広がる前に確認することが大切です。

  • テレビ音量が上がった
  • 聞き返しが増えた
  • 電話を聞き取りにくい
  • 電子音へ気づかない
  • 後ろからの声に反応しにくい
  • 会話を避けることが増えた

本人へ「耳が遠くなった」と繰り返し指摘すると抵抗を感じる場合があるため、「最近インターホンが聞きにくそうだから一度確認してみよう」と具体的な困りごとから話す方法があります。

聞こえにくさを本人の努力不足として扱わず、機器や環境の工夫と専門的な確認を組み合わせることが重要です。

耳鼻咽喉科へ相談する

インターホン以外の音や会話も聞き取りにくくなっている場合には、自己判断で加齢性難聴と決めず耳鼻咽喉科へ相談することが勧められます。

厚生労働省は、聞こえにくいと感じた場合には耳鼻咽喉科を受診するよう案内しており、加齢性難聴と思っていても耳垢が詰まっている場合や中耳炎など別の原因が見つかることがあるとしています。

本人が「年だから仕方がない」と考えていても、原因によっては適切な対応につなげられる可能性があるため、日常生活で困っている具体的な場面を伝えましょう。

伝える内容具体例
困る場面インターホンを逃す
会話聞き返しが増えた
テレビ音量が大きくなった
電話声を聞き取りにくい
変化の時期いつ頃からか
左右差片耳だけか両耳か

特に急に聞こえにくくなった場合には、ゆっくり進む加齢性の変化だと自己判断せず、速やかに医療機関へ相談することが大切です。

インターホンを大音量へすることと、聞こえの原因を確認することは別の対策なので、必要に応じて並行して進めましょう。

補聴器は専門家へ相談して選ぶ

聞こえにくさが続き補聴器を検討する場合には、インターネットなどで本人に合うか分からない製品を自己判断で購入するより、まず専門家へ相談することが重要です。

厚生労働省は、補聴器の購入を検討する際には耳鼻咽喉科医、特に補聴器相談医へ相談することを案内しており、補聴器は管理医療機器であるため適切なフィッティングや購入後のアフターケア、定期点検が重要だとしています。

補聴器を使えばすべての電子音を必ず聞き取れるようになるとは限らないため、インターホンについては光るチャイムやワイヤレス子機など住環境側の対策も併用すると安心です。

  • 先に耳鼻咽喉科へ相談する
  • 聞こえの状態を確認する
  • 専門的な調整を受ける
  • 購入後も点検する
  • 生活で困る音を伝える
  • 環境側の対策も併用する

相談時には「会話を聞きたい」だけでなく、「玄関のインターホンへ気づけない」「電話の呼出音を逃す」など実際の生活で困っている音を伝えると状況を共有しやすくなります。

本人の聞こえを補う方法と、家の中で音以外にも気づける仕組みを組み合わせることで、一つの機器だけへ頼らない生活環境を作れます。

音だけに頼らず来客へ気づける環境を作ろう

高齢者がインターホンを聞こえないときには、最初から高価な機器へ交換するのではなく、まず現在の呼出音量や音色を確認し、本人が普段過ごしているリビング、寝室、台所などで実際に聞こえるかを試すと、必要な対策を判断しやすくなります。

親機の近くなら聞こえる場合にはワイヤレス子機を生活場所へ置く方法があり、音量を上げても気づきにくい場合にはフラッシュチャイムなど光による通知を加えることで、聴力だけに頼らず来客を把握できる可能性があります。

新しいテレビドアホンへ交換する場合も、多機能であることだけを基準にせず、呼出音が本人に聞き取りやすいか、モニターで相手を確認しやすいか、通話ボタンを迷わず押せるか、ワイヤレス子機やスマートフォン連携を本人の生活で活用できるかを確認しましょう。

また、インターホンだけでなくテレビの音量が以前より大きくなった、電話や電子レンジなどの音へ気づきにくい、会話を聞き返すことが増えたといった変化がある場合には、年齢のせいと決めつけず耳鼻咽喉科へ相談することも大切で、補聴器を検討する場合も専門家による確認や調整が重要です。

来客へ気づける環境を作る目的は単にチャイムを大音量にすることではなく、本人がどの部屋にいても無理なく呼び出しを把握し、モニターなどで相手を確認して安全に対応できるようにすることなので、音量、光、子機、住環境、聞こえの確認を本人の状態に合わせて組み合わせていきましょう。

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