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高齢者の電話はボタンが大きい機種を選ぼう|見やすさと聞きやすさに防犯機能も加えよう!

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※イメージとして作成した画像です

高齢者が固定電話を使うとき、「数字が小さくて見えない」「隣のボタンまで一緒に押してしまう」「電話番号を入力している途中で分からなくなる」といった困りごとが増えることがあります。

長年使ってきた電話機でも、視力や指先の動かしやすさが変化すると操作しにくくなるため、ボタンが大きく、数字や文字を見分けやすい電話機へ替えるだけで使いやすくなる場合があります。

ただし、高齢者向けの電話機を選ぶときはボタンのサイズだけを見るのではなく、数字のコントラスト、ボタン同士の間隔、液晶画面の見やすさ、ワンタッチダイヤル、受話音量、着信音量なども確認することが大切です。

さらに高齢者が自宅の固定電話を使い続ける場合には、知らない相手からの電話への対策も欠かせず、警察庁も特殊詐欺対策として番号表示や非通知拒否、防犯機能付き電話の利用などを案内しています。

ここでは、高齢者が使うボタンの大きい電話機を選ぶポイントから、押し間違いを減らす方法、よく電話する家族へ簡単に発信する方法、聞こえにくさへの対策、迷惑電話や特殊詐欺への備えまで、毎日の電話をできるだけ簡単で安全にする考え方を整理します。

高齢者の電話はボタンが大きい機種を選ぼう

高齢者の電話機では、大きな数字ボタンを採用した機種を選ぶと、電話番号を見ながら一つずつ入力するときの負担を減らしやすくなります。

ただし「大きい」という表示だけで決めるのではなく、数字そのものが大きいか、背景とのコントラストが十分か、ボタンの間隔が狭すぎないかを実物やメーカーの製品写真で確認することが重要です。

また、家族へ電話することが中心なら、数字ボタンを毎回押すよりワンタッチダイヤルを利用したほうが操作を大幅に減らせる場合があります。

ボタン、画面、音量、防犯という複数の視点から、本人が迷わず使える電話機を選びましょう。

数字ボタンの大きさを確認する

電話番号を入力するときに隣の数字まで押してしまう高齢者には、ダイヤルボタンそのものが大きく、指を置く場所を判断しやすい電話機が向いています。

例えばPanasonicのシニア向け電話機VE-GE19シリーズでは、大きなダイヤルボタンを採用し、文字サイズや文字色の濃さにも配慮して操作時の視認性を高めています。

ボタンが小さい電話機では、指先を正確な位置へ合わせる必要があるため、視力が低下した人だけでなく、指先を細かく動かしにくい人にとっても負担になる場合があります。

一方で、ボタンの面積が大きくても数字の印字が小さかったり、数字と背景が似た色だったりすると見分けにくいため、単純なボタンサイズだけでは判断できません。

  • 数字ボタンが大きい
  • 数字の印字も大きい
  • 文字色がはっきりしている
  • ボタン同士を区別しやすい
  • 指で位置を確認しやすい
  • 不要なボタンが多すぎない

可能であれば本人に実際の電話機を見てもらい、受話器を持った状態でも数字を読み取れるか、押したい数字へ迷わず指を移動できるかを確認してください。

家族が見やすいと感じる電話機でも本人には見えにくいことがあるため、購入する人ではなく実際に使う高齢者を基準に選ぶことが大切です。

数字の見やすさを確認する

高齢者向けの電話機では、ボタンの大きさと同じくらい数字や文字の見やすさが重要です。

例えば白いボタンに薄い灰色の数字が印刷されているようなデザインは、見た目がすっきりしていても、視力が低下した人には数字を判別しにくい場合があります。

数字と背景の明暗差が大きく、受話器を取った状態でも「1」「4」「7」などの位置をすぐに確認できる電話機のほうが、入力時の迷いを減らしやすくなります。

特に家族が電話番号を紙へ大きく書いて電話機の横へ置いている場合には、その紙から電話機へ視線を移したときにも数字を探しやすいことが重要です。

確認項目選びたい状態
数字大きく読みやすい
文字色背景との差が大きい
ボタン境界を判断しやすい
配置一般的で覚えやすい
機能表示意味を判断しやすい
液晶明るく確認しやすい

本人が老眼鏡を使っている場合には、普段電話をかけるときにも老眼鏡を使うのか、眼鏡なしでも数字を確認したいのかによって必要な見やすさが変わります。

電話機を購入するときはデザインの好みだけでなく、本人が普段電話を置く場所の明るさでも数字を読み取れるかを考えましょう。

ボタンの間隔も見る

数字ボタンが大きくても、ボタン同士の間隔がほとんどなく一枚の平らなパネルのようになっていると、指先で境界を判断しにくい場合があります。

視力だけでなく指先の感覚も使って操作する高齢者では、押したい数字の位置を触って確認できることが使いやすさにつながります。

また、数字の周囲に留守番電話、再ダイヤル、保留、音量、迷惑電話対策など多数のボタンが密集していると、数字自体は大きくても操作時に迷いやすくなります。

普段使わない機能が多い人なら、機能数が多い高級モデルより、必要な操作が分かりやすく配置されたモデルのほうが使いやすいこともあります。

  • 数字の境界が分かる
  • 隣を押しにくい
  • 指を置きやすい
  • 数字部分を見つけやすい
  • 似たボタンが密集していない
  • 必要な操作へ迷わない

特に手指に震えがある人や、指を一本ずつ細かく動かしにくい人では、店頭展示などで実際にボタンへ触れられると判断しやすくなります。

大きなボタンという商品説明だけでは分からない部分なので、購入前には製品写真や取扱説明書も確認し、操作部全体の配置を見ることが重要です。

液晶画面の大きさも確認する

電話をかけるときには数字ボタンだけでなく、入力した番号や着信した相手を表示する液晶画面を見ることもあるため、画面の見やすさも確認しておきましょう。

シャープのJD-AT91やJD-AT96では親機に4.6型の漢字液晶を採用しており、大きな画面で電話帳などを確認できる仕様になっています。

PanasonicのVE-GE19シリーズでもホワイトバックライト液晶を採用し、数字を大きく表示するなど視認性へ配慮されています。

電話番号を入力した後に画面を見て間違いがないか確認する人や、ナンバー・ディスプレイを利用して着信相手を確認する人では、ボタンだけでなく液晶の文字サイズが使いやすさを左右します。

画面で見るもの確認ポイント
入力番号数字を読み取れるか
着信番号相手を確認できるか
電話帳名前を読めるか
留守録表示を理解できるか
日時小さすぎないか
各種表示情報が多すぎないか

画面が大きくても一度に表示される情報が多すぎると本人が迷う場合があるため、画面サイズだけでなく普段必要な情報を確認しやすいかを見る必要があります。

番号を入力するだけでほとんど画面を見ない人なら液晶の多機能性を優先する必要はないため、本人の使い方に合わせて選びましょう。

ワンタッチダイヤルを活用する

高齢者が電話をかける相手が家族や親しい知人など数人に限られている場合には、大きな数字ボタンを毎回押すより、ワンタッチダイヤルを利用するほうが簡単なことがあります。

PanasonicのVE-GE19シリーズでは親機に6件のワンタッチダイヤルを登録でき、ボタンの上にあるカードへ相手の名前などを手書きできるため、「娘」「息子」「病院」など本人が理解しやすい表示にできます。

シャープのJD-AT91やJD-AT96にも親機のワンタッチダイヤルが用意されており、頻繁に連絡する相手への発信操作を減らせます。

電話番号を覚えられない人だけでなく、視力の低下によって10桁や11桁の番号を確認しながら入力することが難しくなった人にも便利です。

  • 家族
  • 親しい親族
  • かかりつけ医
  • 介護事業所
  • 近所の連絡先
  • 緊急時の相談先

ただし登録数を増やしすぎると「どのボタンが誰だったか」を覚える負担が増えるため、本人が日常的に電話する相手から優先して登録しましょう。

登録後は家族が代わりに設定して終わりにせず、本人に実際に何度か電話をかけてもらい、一人でも操作方法を再現できるか確認することが大切です。

受話音量を大きくできる機種を選ぶ

数字を押せても相手の声が聞こえにくければ電話を使い続けることが難しくなるため、高齢者向けでは受話音量の調節方法も重要な確認項目です。

シャープのJD-AT91とJD-AT96には音量大ボタンがあり、ワンタッチで受話音量を大きくするとともに、高音域を強調した聞き取りやすい音へ変更できる仕様になっています。

本人が通話中に「もっと大きくしたい」と思ったとき、設定メニューを何段階も開かなければ音量を変えられない電話機では操作が難しい場合があります。

そのため音量調節ボタンの位置が分かりやすく、本人自身が通話中に操作できるかを確認するとよいでしょう。

  • 受話音量を調節できる
  • 音量ボタンを見つけやすい
  • 操作手順が少ない
  • 最大音量を確認する
  • 着信音量も調節できる
  • 本人の聞こえ方で試す

音量を最大にしても会話を何度も聞き返す状態なら、電話機の問題だけではなく本人の聞こえの変化が関係している可能性もあります。

急に聞こえにくくなった場合や日常会話にも影響がある場合には、電話機の買い替えだけで済ませず、必要に応じて耳鼻咽喉科などへ相談してください。

着信に気づきやすい機能を見る

高齢者の電話では「かけられるか」だけでなく、家族からの着信に本人が気づけるかも重要です。

テレビの音量が大きい家庭や、電話機から離れた部屋で過ごす時間が長い人では、通常の着信音だけでは電話が鳴っていることに気づかない場合があります。

シャープのJD-AT91では大音量フラッシュ着信に対応しており、音だけではなく光も利用して着信へ気づきやすくする機能が用意されています。

ただし、光る電話機を導入しても本人が別室にいてランプが見えなければ効果が限られるため、電話機を置く場所や子機の必要性まで考えることが重要です。

困りごと確認する機能
着信音が聞こえない着信音量
テレビ中に気づかない大音量や光
別室にいる子機の追加
受話音が小さい受話音量
相手を確認したい番号表示
電話まで遠い設置場所を変更

離れて暮らす家族が「何度電話しても出ない」と心配している場合には、本人が意図的に出ていないのか、それとも着信そのものに気づいていないのかを確認してください。

電話機を買い替える前に、本人が普段過ごしている椅子や寝室から着信音を聞き取れるかを実際に試すと必要な機能を判断しやすくなります。

迷惑電話対策がある機種を優先する

高齢者が自宅で固定電話を利用する場合には、押しやすさだけでなく知らない相手からの電話へどう対応するかも電話機選びの重要な条件です。

警察庁は特殊詐欺対策として防犯機能付き電話を紹介しており、着信音が鳴る前に録音する旨の警告メッセージを相手へ流す機能や、自動通話録音、非通知着信への対策などを挙げています。

Panasonicの電話機にも着信前に通話を録音する旨を相手へ知らせる迷惑防止機能があり、シャープのJD-AT91やJD-AT96にも自動着信前警告や自動通話録音、迷惑電話を拒否する機能などが搭載されています。

特に一人暮らしの高齢者や、知らない相手からの電話でもすぐに受話器を取ってしまう人では、家族が口頭で「知らない番号に気をつけて」と繰り返すだけでなく、電話機側でも対策できる環境を作ることが役立ちます。

  • 着信前の警告
  • 自動通話録音
  • 非通知着信への対策
  • 未登録番号への注意喚起
  • 迷惑電話拒否
  • 番号表示への対応

防犯機能によってはナンバー・ディスプレイなど別途サービスの契約が必要になるため、電話機を購入しただけですべての機能が自動的に使えるとは限りません。

購入時には本人が必要とする防犯機能を整理し、電話回線の契約条件や初期設定まで家族が確認しておきましょう。

大きなボタンだけで電話機を決めないようにしよう

高齢者向け電話機を探すときには「大きなボタン」という分かりやすい特徴へ目が向きますが、それだけで本人が使いやすくなるとは限りません。

電話をかけるには、受話器を取る、番号を確認する、ボタンを押す、相手の声を聞く、通話を終了するという複数の操作が必要です。

どの段階で本人が困っているかを確認すれば、本当に必要なのが大きな数字なのか、ワンタッチダイヤルなのか、大音量なのかを判断しやすくなります。

買い替える前に現在の電話で失敗している場面を観察して、必要な機能を絞り込みましょう。

現在の困りごとを整理する

電話機を選ぶ前には、高齢者本人が現在どの操作で困っているのかを具体的に確認することが重要です。

例えば「電話が使いにくい」という一言でも、数字が見えない人、押し間違える人、相手の声が聞こえない人、着信に気づかない人では必要な対策が異なります。

家族が本人の代わりに機種を選ぶ場合には、実際に一度電話をかけてもらい、どこで手が止まるのかを見ると問題を把握しやすくなります。

  • 数字が見えない
  • 隣の数字を押す
  • 番号を途中で忘れる
  • 相手の声を聞き取れない
  • 着信に気づかない
  • 機能ボタンで迷う

数字が見えないだけなら大きなボタンが役立つ可能性がありますが、電話番号を途中まで入力して何を押していたか分からなくなる場合にはワンタッチダイヤルのほうが使いやすいことがあります。

本人の困りごとと購入する機能を一対一で結びつけるように考えると、不要に複雑な電話機を選ぶことを避けやすくなります。

親機の操作性を優先する

高齢者が固定電話を主に親機で使用しているなら、子機の機能より親機の操作性を優先して比較しましょう。

製品によっては親機のボタンは大きくても子機は一般的なサイズだったり、反対に親機では通話操作が限定されていたりするため、普段どちらを使うかによって評価が変わります。

また、コード付き受話器とコードレス受話器でも使い勝手が異なり、コード付きのほうが置き場所を迷いにくい人もいれば、コードレスで椅子まで持っていけるほうが楽な人もいます。

使い方重視する点
親機中心大きな数字ボタン
子機中心子機の文字と操作
座って通話受話器の扱いやすさ
移動して通話コードレス
家族へ発信ワンタッチダイヤル
着信中心音量と防犯機能

シャープのJD-AT96は親機の受話器もコードレスで、通話しながら移動できる構成ですが、コードレス受話器は充電や置き場所の管理も必要になります。

多機能かどうかより、本人が毎日同じ手順で迷わず使えるかを基準にしましょう。

機能を増やしすぎない

高齢者のために便利な電話機を選ぼうとして、電話帳、録音、留守番電話、音声案内、子機、迷惑電話対策など多くの機能を備えたモデルを選びたくなることがあります。

しかし、本人が使うのが「電話を受ける」「家族へかける」という二つだけなら、日常的な操作を複雑にする機能は必ずしも必要ではありません。

防犯機能のように本人が操作しなくても自動で働く機能は活用しやすい一方、毎回複数のボタン操作が必要な機能は本人が覚えられるか確認する必要があります。

  • 普段使う機能を絞る
  • 自動機能を活用する
  • 不要な操作を覚えさせない
  • 設定は家族が支援する
  • 説明書を手元に置く
  • 操作方法を紙に書く

買い替え後はすべての機能を一度に説明するより、「電話を取る」「家族へかける」「知らない電話には出ない」など本人が必要とする操作から覚えてもらうほうが分かりやすくなります。

電話機を高齢者へ合わせるという視点を持ち、本人に多くの操作を覚えてもらうことを前提にしないようにしましょう。

電話番号を押す回数を減らすと使いやすくなる

高齢者が電話番号を何度も押し間違える場合には、ボタンを大きくするだけでなく、そもそも数字を入力する回数を減らす方法が役立ちます。

家族やかかりつけ医など、普段電話する相手が限られているなら、ワンタッチダイヤルや電話帳を設定しておくことで10桁以上の番号を毎回入力する必要がなくなります。

本人の記憶力や視力に合わせて、「娘」「息子」など理解しやすい名称を使うこともポイントです。

ただし登録先を増やしすぎると選択そのものが難しくなるため、頻繁に使う相手から優先しましょう。

家族をワンタッチ登録する

高齢者が最も頻繁に電話する相手が家族なら、家族の番号をワンタッチダイヤルへ登録しておくと操作を簡単にできます。

特に携帯電話番号は11桁あるため、紙を見ながら一つずつ入力すると途中で数字を飛ばしたり、同じ数字を二回押したりすることがあります。

ワンタッチダイヤルなら登録後は決められたボタンを使って発信できるため、電話番号を正確に入力する能力へ頼らず連絡できます。

  • 最も連絡する家族
  • 近くに住む家族
  • 緊急時に頼れる親族
  • かかりつけ医
  • 介護事業所
  • 必要な相談先

登録するときは本人が呼んでいる名前に合わせ、「長女」「次男」のような家族側の分類より「花子」「○○ちゃん」など本人がすぐ理解できる表記にしたほうが使いやすい場合があります。

本人が文字を読みにくい場合には、色分けや大きな手書きラベルなどを利用して、押す場所を判断しやすくする方法もあります。

電話帳の使いやすさを確認する

電話帳機能は多くの連絡先を登録できて便利ですが、高齢者にとっては登録件数の多さより目的の相手を簡単に探せるかが重要です。

例えばシャープのJD-AT91では親機に漢字表示できる電話帳機能があり、登録した名前を読み上げる機能も用意されています。

一方で、上下ボタンを何度も押して名前を探し、決定ボタンを押して発信する操作が難しい人では、電話帳よりワンタッチダイヤルのほうが適しています。

本人の状態向く方法
数字入力ができる大きなダイヤル
家族だけに電話ワンタッチ
多数へ電話する電話帳
文字を見にくい音声案内も検討
操作を忘れやすい手順を減らす
家族が設定できる登録を事前に済ませる

電話帳を使わせたい場合は家族が登録だけ済ませるのではなく、本人が自分で目的の相手を探して電話できるか試してください。

操作できなければ本人の努力不足と考えず、ワンタッチなどさらに手順の少ない方法へ変えることが大切です。

操作方法を大きく書いておく

新しい電話機へ買い替えると、以前の機種とは発信や留守番電話などの操作が異なるため、本人が混乱することがあります。

家族が一度口頭で説明するだけでは忘れる可能性があるので、日常的に必要な操作を大きな文字で紙へ書き、電話機の横へ置いておく方法があります。

説明は「①受話器を取る、②赤いボタンを押す」のように短くし、普段使わない機能まで一枚へ詰め込まないことがポイントです。

  • 家族へ電話する方法
  • 電話を受ける方法
  • 音量を上げる方法
  • 留守録を聞く方法
  • 迷惑電話を切る方法
  • 困ったときの連絡先

ボタン名だけでは理解しにくい場合には、「右上の赤いボタン」など本人が見つけやすい表現へ置き換えることもできます。

ただし操作手順の紙が何枚も増えると逆に迷うため、本人が実際に使う機能だけを残し、不要になった説明は外しましょう。

高齢者の固定電話は防犯機能も確認しよう

大きなボタンの電話機へ買い替えるなら、同時に迷惑電話や特殊詐欺への対策も確認しておくと安心です。

警察庁は特殊詐欺対策について、犯人と話をしないことが重要として、固定電話の番号表示・非通知拒否サービスや防犯機能付き電話などを案内しています。

2026年現在も特殊詐欺への注意が必要であり、警察庁は最新の認知・検挙状況を公表するとともに、ニセ警察詐欺などの手口についても注意を呼びかけています。

本人へ注意を促すだけでなく、電話機や回線の機能を使って不審な電話につながりにくい環境を作りましょう。

番号表示で相手を確認する

ナンバー・ディスプレイなどの番号表示サービスを利用すると、電話へ出る前にかけてきた相手の番号を電話機の画面で確認できます。

警察庁も、知らない番号からの電話に出ないための対策として番号表示サービスを案内しています。

70歳以上の契約者や70歳以上の人と同居している契約者については、NTT東日本・NTT西日本でナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの高齢者無償化が案内されていますが、申し込みや対応機器などの条件があります。

  • 家族の番号を登録する
  • 知らない番号は慎重にする
  • 非通知への対策をする
  • 大きな画面で確認する
  • 必要な契約を確認する
  • 家族と対応ルールを決める

ただし番号が表示されたから安全とは限らず、警察庁は実在する警察署などの電話番号を偽装して表示させる手口も確認しています。

警察官などを名乗る相手から不審な連絡があった場合には、その場で相手の指示に従わず一度電話を切り、自分で確認した連絡先へ相談することが重要です。

防犯電話の機能を比較する

防犯機能付き電話には、相手へ警告してから着信させる機能、自動で通話を録音する機能、非通知や未登録番号への対策などがあります。

警察庁も、着信音が鳴る前に録音を知らせる警告メッセージを流したり、通話を自動録音したりする電話機を特殊詐欺対策として紹介しています。

本人が複雑な防犯操作を覚えることが難しい場合には、毎回ボタンを押さなくても自動で動作する機能を中心に選ぶと使いやすくなります。

防犯機能役割
着信前警告相手へ録音などを告知
自動録音通話内容を残す
番号表示着信相手を確認
非通知拒否非通知着信へ対応
迷惑電話拒否不審な通話を終了
未登録番号対策知らない相手へ注意

機能によっては番号表示サービスの契約が必要になるほか、初期設定をしなければ利用できない場合もあります。

家族が電話機を贈る場合には箱から出して渡すだけではなく、必要な設定や回線契約まで確認し、本人が普段通り電話を使える状態にしておきましょう。

知らない相手との対応ルールを決める

防犯機能付き電話を利用していても、知らない相手からの電話へ本人が出る可能性を完全になくせるとは限りません。

警察庁は特殊詐欺対策として、知らない番号からの電話に出ないことや、不審な電話を受けた場合に一度電話を切って確認することなどを案内しています。

特に「還付金がある」「キャッシュカードを取り替える必要がある」「警察の捜査対象になっている」といった突然のお金や捜査に関する話は、その場で判断しないよう家族で対応を決めておきましょう。

  • 知らない番号には慎重に対応する
  • お金の話は一度電話を切る
  • 暗証番号を伝えない
  • キャッシュカードを渡さない
  • 家族へ確認する
  • 公的な相談先を利用する

本人へ「詐欺にだまされないで」と抽象的に注意するより、「お金の話が出たら電話を切って娘へ連絡する」など具体的な行動を決めておくほうが実行しやすくなります。

不安を感じた場合には警察相談専用電話の#9110や消費者ホットライン188など、公的な相談先を利用する方法もあります。

本人が実際に使えるか確認してから決めよう

高齢者用の電話機選びでは、カタログ上の機能が多いことより本人が一人で基本操作をできることが重要です。

家族が「この電話なら簡単」と感じても、長年同じ電話機を使ってきた本人にはボタン配置が変わるだけで大きな負担になることがあります。

特に認知機能や視力、聴力に変化がある人では、機種変更後に操作できなくなる可能性も考えておかなければなりません。

購入後の練習や設定まで含めて、本人が無理なく使い続けられる環境を整えましょう。

購入前に本人へ触ってもらう

可能であれば、高齢者本人に電話機の実物や展示品へ触れてもらい、数字の見やすさやボタンの押しやすさを確認してから購入すると安心です。

特にネット通販ではサイズ感が分かりにくく、商品写真で大きく見えたボタンが本人には押しにくい場合があります。

確認するときは数字を一つ押して終わるのではなく、普段電話する家族の番号を想定して連続して操作できるかを見ることがポイントです。

  • 数字を読めるか
  • 狙ったボタンを押せるか
  • 受話器を持ちやすいか
  • 画面を読めるか
  • 音量を変えられるか
  • 電話を切れるか

本人が店頭へ行けない場合には、メーカーサイトの実寸情報を確認したり、現在の電話機と寸法を比較したりして操作部分を想像しやすくするとよいでしょう。

返品条件なども購入前に確認しておけば、実際に使ってどうしても合わない場合へ備えやすくなります。

設置場所を使いやすくする

電話機自体が使いやすくても、置き場所が暗い、低すぎる、遠すぎると高齢者には使いにくくなります。

本人が普段過ごす椅子から無理なく移動でき、電話機の数字へ十分な明るさが当たる場所へ設置しましょう。

着信に慌てて立ち上がる高齢者では、電話までの途中に敷物や電源コード、家具などがあると転倒につながる可能性もあります。

設置場所確認すること
明るさ数字を読みやすい
高さ無理なく操作できる
距離急がず到達できる
床障害物を置かない
椅子座って通話しやすい
説明書近くへ置いておく

電話が鳴るたび別室から急いで歩いているなら、子機を普段過ごす場所へ置く方法もあります。

ただし子機は充電が必要なので、充電器へ戻す習慣を作れるかも含めて本人に適した方法を選んでください。

使えなくなった変化にも気づく

以前は問題なく使えていた電話機で突然何度も番号を押し間違えるようになった場合は、電話機のボタンだけが原因とは限りません。

視力の変化、手指の動かしにくさ、聞こえの低下などに加え、電話番号の入力手順そのものが分からなくなっている可能性もあります。

一回の失敗だけで認知症などと判断することはできませんが、電話以外にも服薬、買い物、金銭管理、家電操作などで以前と異なる変化が重なっているなら生活全体を確認することが大切です。

  • 同じ番号を何度も押す
  • 電話のかけ方を忘れる
  • 着信へ対応できない
  • 知らない相手を家族と思う
  • 留守録を理解できない
  • ほかの生活動作にも変化がある

急に手が動かしにくくなった、言葉が出にくくなったなど突然の身体変化がある場合には、電話機の買い替えだけで様子を見ず医療的な対応が必要になることもあります。

ゆっくりした変化でも生活へ影響が広がっているなら、かかりつけ医や地域包括支援センターなどへ相談するきっかけにしましょう。

大きなボタンと簡単操作で毎日の電話を使いやすくしよう

高齢者が電話の数字を見にくい、隣のボタンを押してしまうという場合には、大きなダイヤルボタンを採用した固定電話へ替えることで操作しやすくなる可能性がありますが、ボタンの面積だけではなく、数字の大きさ、文字と背景のコントラスト、ボタン同士の間隔まで確認することが大切です。

また、家族など限られた相手へ電話することが多い人なら、11桁の携帯電話番号を毎回入力してもらうよりワンタッチダイヤルへ登録したほうが操作を簡単にできるため、本人が何のために電話を使っているのかを整理して必要な機能を選びましょう。

相手の声を聞き取りにくい人には受話音量を簡単に大きくできる機能、着信に気づきにくい人には大音量や光で知らせる機能などが役立つ場合があり、数字ボタン以外の困りごとまで確認すると本人に合った機種を選びやすくなります。

さらに自宅の固定電話では特殊詐欺への備えも重要なので、番号表示、非通知拒否、着信前の警告、自動通話録音、迷惑電話拒否などの防犯機能を確認し、必要な回線サービスや初期設定についても家族が一緒に確認しておくと安心です。

電話機を新しくした後は多くの機能を覚えてもらうことを目標にせず、「電話を受ける」「家族へかける」「知らない相手からお金の話をされたら切る」といった必要な操作をできるだけ少なくし、本人が一人でも毎日使える状態を作ることを優先しましょう。

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